好きだった出版社があった。
自転車の整備を覚えたのも、山道具の選び方を知ったのも、手帳と文房具に手を出したのも、きっかけは全部あの会社の雑誌だった。学生時代は福岡にいた。今泉で服を見て、コーヒーを飲んで、誌面で見たペンを買って帰る。そういう週末の反復の中心に、いつも雑誌があった。
最初の仕事は動画ファッションメディアだった。次にカルチャーサイトの運営、手仕事雑貨のECの立ち上げ。それから金融メディアの立ち上げ。位置情報SNSの開発。いまは人材領域でメディアを作っている。分野は転々としてきたが、やっていることは変わっていない。好きなものを調べて、確かめて、伝える。あの雑誌たちがやっていたことだ。
働き方を変えることは、日々の道具を選び直すことに似ている。EIPは、その選び直しを雑誌のような丁寧さで手伝うメディアでありたい。