「営業以外の仕事がしたい。」そう考え始めたものの、「営業しか経験していない自分にできる仕事はあるのだろうか」と不安を感じていませんか。

営業職は、数字やノルマに追われるプレッシャーだけでなく、顧客対応や社内調整など、精神的な負荷も大きい仕事です。そのため、「もう営業は続けられないかもしれない」と感じ、異業種への転職を考える人は少なくありません。一方で、「営業を辞めても通用するスキルがない」「年収が下がるのではないか」と思い込み、一歩を踏み出せずに悩み続けてしまう人も多いのではないでしょうか。

私自身も、福祉業界で法人営業として働いていた頃は同じように考えていました。営業として経験を積んできたものの、「この先もずっと数字を追い続ける働き方を続けるのだろうか」「営業以外の仕事に転職できるイメージが湧かない」と将来に漠然とした不安を感じていたことを覚えています。

その後、フリーランスのPMOとしてプロジェクト支援に携わり、その後は事業コンサルティング会社にてプロジェクトマネジメントや業務改善、業務設計などを経て、現在は再びフリーランスとしてPMOや事業コンサルティングを中心に企業支援を行っています。振り返ってみると、営業時代に身につけたヒアリング力や課題整理力、関係者との調整力は、現在の仕事でも毎日のように活かされています。営業を辞めたという感覚よりも、「営業で培ったスキルを別の形で使っている」という方がしっくりきます。

当サイトで執筆しているNozomiも、大手不動産会社で営業を経験した後、営業事務へ配置転換し、その後は金融系企業へ転職して営業事務として働いています。営業からPMO・コンサルへ進んだ私と、営業事務へキャリアチェンジしたNozomiでは歩んだ道は異なりますが、一つ共通していることがあります。それは、「営業経験は決して無駄にならなかった」ということです。

営業職で培ったコミュニケーション力や提案力、相手の課題を引き出す力は、多くの職種で求められるビジネススキルです。実際に転職市場でも、営業経験者を積極的に採用している企業は数多くあります。つまり、「営業しか経験がない」のではなく、「営業という幅広い経験がある」と捉えることもできるのです。

この記事では、営業から異業種へ転職した実体験や、事業コンサルタントとしてさまざまな企業を見てきた経験をもとに、以下の内容について詳しく解説します。

この記事の結論

営業以外の仕事の結論。経験を活かすキャリアチェンジ

実際に私自身は法人営業からPMOを経て事業コンサルタント会社へ転職し、Nozomiは営業から営業事務へキャリアチェンジしています。どちらも仕事内容は変わりましたが、営業時代に身につけた経験は現在の仕事でも大きな強みになっています。

また、営業以外の仕事といっても選択肢は一つではありません。年収アップを目指す人もいれば、働き方を変えたい人もいます。人と関わる仕事を続けたい人もいれば、ノルマから離れてバックオフィスで働きたい人もいるでしょう。大切なのは、自分がどのような働き方を実現したいのかを整理したうえで、その希望に合った仕事を選ぶことです。

営業経験は他職種でも十分に評価される

営業経験の評価。信頼構築・ヒアリング・提案の汎用力

「営業しか経験がないので、転職できる仕事は限られそうです。」転職相談を受ける中でも、このような悩みを耳にすることがあります。しかし、企業が営業経験者を評価しているのは、「営業ができる人」だからではありません。営業という仕事を通して、さまざまなビジネススキルを身につけているからです。

これらは営業だけでなく、企画職や人事、カスタマーサクセス、PMO、コンサルタントなど、多くの職種で求められる力です。

私もPMOとして働き始めた当初は、「営業とはまったく違う仕事だから、一から覚えなければならない」と思っていました。ところが実際には、プロジェクトを円滑に進めるために必要だったのは、関係者の意見を整理し、スケジュールを調整し、課題を共有しながら合意形成を進めることでした。営業時代に毎日のように行っていた業務と重なる部分が多く、「営業で身につけた力は思っていた以上に応用が利く」と感じたことを覚えています。

一方で、当サイトの執筆者の一人であるNozomiは、不動産営業から営業事務へキャリアチェンジしています。営業担当として働いていた経験があるからこそ、「営業担当は今どんな情報を必要としているのか」「どこでサポートすると仕事が進めやすくなるのか」を理解できるそうです。

営業職は、売上をつくる仕事という印象が強いかもしれません。しかし実際には、多くの人と関わりながら仕事を前に進める力を身につけられる職種でもあります。だからこそ、営業から別の仕事へ転職したとしても、これまで積み重ねてきた経験がゼロになることはありません。自分では当たり前だと思っていた経験が、転職先では大きな強みとして評価されることもあるのです。

営業以外の仕事おすすめ13選

営業以外の仕事おすすめ13選。企画・支援・事務系職種

ここからは、営業からキャリアチェンジしやすい仕事を紹介します。私自身が転職活動をしていた頃も感じましたが、「営業以外」と一言でいっても、目指す働き方によって選ぶべき仕事は変わります。

このように希望によって向いている職種は異なります。そこで今回は、営業経験者との親和性が高い仕事を中心に紹介します。

PMO

私自身が営業から最初にキャリアチェンジしたのがPMOです。PMOとは、プロジェクトが予定どおり進むように管理・調整を行う仕事です。「営業からPMO」と聞くと全く違う仕事のように思われますが、実際には共通点が数多くあります。

営業でも、顧客との打ち合わせや社内メンバーとの調整、スケジュール管理、課題整理、提案資料の作成などを行っていた人は多いのではないでしょうか。PMOでも日々行うのは、こうした業務です。

もちろん専門知識は必要になりますが、それ以上に求められるのが、関係者との調整力やコミュニケーション能力です。私も転職当初は「ITの知識が足りない」と不安を感じていました。しかし実際には、技術よりも会議を円滑に進めたり、課題を整理したり、複数の部署と連携したりする場面の方が多く、営業時代の経験が想像以上に役立ちました。

特に法人営業を経験している人は、PMOとの相性が良いと感じています。営業経験を活かしながら専門性も身につけたい人には、有力な選択肢の一つです。

事業コンサルタント

現在、私が働いているのが事業コンサルタントです。仕事内容は企業によって異なりますが、基本的には企業が抱える課題を整理し、改善策を考え、実行まで支援する仕事です。

営業との共通点は、「相手の話を聞くこと」が仕事のスタートになる点です。経営者や現場担当者から話を聞き、「本当の課題は何か」「どこに原因があるのか」を整理していきます。そして改善策を提案し、実際に成果が出るところまで伴走します。

営業と違うのは、「商品を売ること」が目的ではなく、「課題を解決すること」が目的になることです。私自身も営業時代は、「提案すること」が好きでした。そのため、事業コンサルタントへ転職してからは、「売る」よりも「一緒に考える」時間が増え、自分にはこちらの方が合っていると感じています。営業経験を活かしながら市場価値を高めたい人には、ぜひ知ってほしい仕事です。

カスタマーサクセス

近年、営業経験者の転職先として人気が高まっているのがカスタマーサクセスです。契約を獲得する営業とは異なり、契約後のお客様をサポートし、サービスを継続して利用してもらうことが主な役割です。

そのため、ヒアリング力・提案力・関係構築力といった営業で培ったスキルをそのまま活かせます。また、新規開拓よりも既存顧客との関係づくりが中心になるため、「数字だけを追い続ける営業には疲れた」という人にも人気があります。特にSaaS企業では需要が高く、未経験から挑戦できる求人も少なくありません。

営業企画

営業企画は、自ら営業活動を行うというよりも、営業組織が成果を出せる仕組みをつくる仕事です。

営業経験がある人ほど、「この資料では提案しづらい」「この業務は効率化できる」といった現場目線を持っています。その経験は営業企画でも大きな武器になります。数字を見ることが苦にならず、「自分が売るよりも組織全体を良くしたい」と考える人には向いている仕事です。

マーケティング

マーケティングというと、広告運用やSNS運用をイメージする人も多いかもしれません。しかし、本質的な仕事は「顧客を理解すること」です。

営業は日々お客様と接する仕事です。そのため、「お客様は何に困っているのか」「どんな言葉なら響くのか」を肌感覚で理解しています。これはマーケティングでも非常に大きな強みになります。実際、営業経験者を積極的に採用している企業も少なくありません。

人事(採用担当)

営業経験者は、人事への転職とも相性が良い職種です。特に採用担当は、求職者と面談を行い、自社の魅力を伝えながら入社までサポートする仕事です。仕事内容だけを見ると営業とは違うように感じますが、「相手を理解し、信頼関係を築き、納得感のある提案をする」という点では共通しています。

営業では、お客様の課題やニーズをヒアリングしたうえで提案を行います。採用担当も同じように、応募者がどのようなキャリアを考えているのか、どんな働き方を希望しているのかを丁寧にヒアリングし、自社との相性を見極めながらコミュニケーションを取ります。また、面接では会社の魅力を伝える力も求められるため、営業で培った説明力やプレゼンテーション力も活かせます。

「売上よりも、人の成長や組織づくりに関わる仕事がしたい」という人におすすめです。

人材紹介(キャリアアドバイザー)

営業経験者の転職先として人気なのが、人材紹介会社のキャリアアドバイザーです。求職者の希望や悩みを聞き、一人ひとりに合った求人を紹介し、転職活動をサポートします。

営業と似ている部分もありますが、大きな違いは「商品」ではなく「人」の可能性を提案することです。転職という人生の節目に関わる仕事だからこそ、相手に寄り添う姿勢や信頼関係を築く力が重要になります。

※営業で成果を出してきた人ほど活躍しやすい一方で、企業によっては目標数字が設定されている場合もあります。ノルマや数字から完全に離れたい場合は、求人内容を確認しておきましょう。

「営業そのものは嫌いではないが、もっと人の役に立てる仕事がしたい」と考えている人には向いているでしょう。

営業事務

営業からバックオフィスへキャリアチェンジしたい人にとって、営業事務は有力な選択肢です。当サイトで執筆しているNozomiも、不動産営業を経験した後、営業事務へ配置転換し、その後は金融系企業へ転職しています。

本人に話を聞くと、「営業担当が今どんな状況なのかをイメージしやすい」と話していました。営業経験があるからこそ、「このタイミングなら資料を先に準備しておこう」「この案件は優先度が高そうだ」といった判断が自然にできるそうです。

営業事務は資料作成や受発注、スケジュール管理などが中心ですが、営業担当を支える重要なポジションでもあります。「人を支える仕事にやりがいを感じる」という人には、非常に向いている仕事です。

一般事務

一般事務は、データ入力や書類作成、電話・メール対応など、会社全体を支える仕事です。営業職と比べると顧客対応は少なくなりますが、社内のさまざまな部署と関わる場面があります。そのため、営業で培ったコミュニケーション力は十分に活かせます。

※営業よりも年収が下がるケースもあるため、「収入」と「働き方」のどちらを優先したいのかは事前に考えておきたいポイントです。

総務

総務は、「会社が円滑に運営できるよう支える仕事」です。備品管理や社内イベントの運営、契約書の管理など、業務内容は企業によって異なります。一見すると営業とは関係がないように思えますが、社内外との調整や問い合わせ対応も多く、人と関わる機会は少なくありません。営業で培った柔軟な対応力や段取り力は、総務でも高く評価されます。

経理

経理は会社のお金を管理する仕事です。営業とは仕事内容が大きく異なりますが、簿記などの資格を取得して転職する人も少なくありません。将来的にも需要が安定している職種のため、長く働ける専門職を目指したい人には魅力的な選択肢です。

一方で、未経験から転職する場合は、資格取得や実務経験が求められるケースもあります。そのため、転職活動と並行して学習を進めると、選択肢を広げやすくなるでしょう。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、サービスを利用しているお客様からの問い合わせに対応する仕事です。営業職と同じく顧客対応が中心ですが、「売る」ことではなく「困りごとを解決する」ことが目的になります。

相手の話を丁寧に聞き、状況を整理して適切な回答をする力は、営業経験者が得意とする部分でもあります。「人と接する仕事は続けたいけれど、新規営業やノルマには疲れた」という人に向いています。

ITサポート・ヘルプデスク

IT業界へ挑戦したい人には、ITサポートやヘルプデスクもおすすめです。社内で使用するパソコンやシステムに関する問い合わせ対応が主な仕事で、未経験から採用している企業もあります。

利用者の状況をヒアリングし、問題を整理して解決する流れは営業とも共通しているため、コミュニケーション能力が強みになります。IT業界への入り口として選ぶ人も多く、経験を積んだ後にインフラエンジニアや社内SEなどへキャリアアップするケースもあります。

営業以外の仕事で後悔しないための選び方

営業以外の仕事の選び方。年収・関わり方・ノルマ有無

ここまで営業経験を活かせる仕事を紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と感じた人もいるでしょう。実際、転職で失敗する人の多くは、「営業が嫌だから」という理由だけで仕事を選んでしまっています。

もちろん、営業を辞めたいと思う理由は人それぞれです。

しかし、営業を辞めること自体が目的になると、転職後も「思っていた仕事と違った」と後悔する可能性があります。だからこそ、「何から離れたいか」だけでなく、「どんな働き方をしたいか」を考えることが大切です。

私自身も転職を考え始めた頃は、「営業を辞めたい」という気持ちばかりが先行していました。しかし改めて振り返ると、営業そのものが嫌だったわけではありません。人と話すことや課題を整理すること、相手に提案することは好きでした。一方で、数字だけを追い続ける働き方には違和感を感じていました。

そのことに気づいてからは、「営業を辞める」のではなく、「営業で培った強みを活かせる仕事」を探すようになり、PMO、そして事業コンサルタントというキャリアにつながっています。転職を考えるときは、「営業」という職種だけで判断するのではなく、自分が仕事に何を求めているのかを整理してみましょう。

年収アップを目指したい人

「せっかく転職するなら、今より市場価値を高めたい。」そう考えている人には、営業経験を活かしながら専門性を身につけられる仕事がおすすめです。

これらの仕事は、営業で培ったコミュニケーション力や調整力を活かしながら、新しい知識やスキルも身につけられます。もちろん最初から高年収になるとは限りません。しかし、経験を積むことでキャリアの選択肢が広がりやすく、将来的な年収アップも期待できます。

私自身もPMOとして経験を積んだことが、その後の事業コンサルタントへの転職につながりました。「営業を辞める」ことよりも、「数年後にどんなキャリアを築きたいか」という視点で仕事を選ぶことが大切です。

人と関わる仕事は続けたい人

営業は辞めたいけれど、人とコミュニケーションを取る仕事は好きという人もいるでしょう。その場合は、以下のような仕事が向いています。

  • カスタマーサクセス
  • 人事
  • 人材紹介
  • カスタマーサポート

営業経験がある人は、相手の話を聞き、本音を引き出し、信頼関係を築くことに慣れています。こうした力は、人と関わる仕事であればどの業界でも評価されます。無理にデスクワークだけの仕事を選ぶより、自分の強みを活かせる環境を選んだ方が、長く働ける可能性は高いでしょう。

ノルマや数字から離れたい人

営業を辞めたい理由として最も多いのが、数字に追われる毎日に疲れてしまったというケースです。そのような人は、バックオフィス系の仕事を視野に入れるのもおすすめです。

  • 営業事務
  • 一般事務
  • 総務
  • 経理

当サイトで執筆しているNozomiも、不動産営業から営業事務へキャリアチェンジしています。本人も「営業経験があるからこそ営業担当の気持ちが分かる」と話しており、現在もその経験を活かしながら働いています。

もちろん、営業事務は営業とは仕事内容が異なります。そのため、収入だけで比較するのではなく、「どんな働き方をしたいか」「何にやりがいを感じるか」という視点で選ぶことが重要です。

営業経験が活きる5つのスキル

営業経験が活きるスキル。傾聴・調整・提案・信頼・行動

営業職は「売る仕事」と思われがちですが、実際には多くのビジネススキルを身につけられる仕事です。ここでは、転職先でも評価されやすい代表的なスキルを紹介します。

1. ヒアリング力

営業では、お客様が抱える課題や要望を引き出すために、相手の話を丁寧に聞く力が求められます。このスキルは、PMOやコンサルタントだけでなく、人事やカスタマーサクセスなど、多くの仕事で必要とされます。「話す力」よりも「聞く力」が評価される場面は、意外と多いものです。

2. 調整力

営業は社内外の関係者と連携しながら仕事を進めることが多くあります。そのため、スケジュール調整や利害関係の整理などを自然と経験しています。私自身もPMOになってから、この力が最も役立っていると感じています。

3. 提案力

相手の課題を理解し、最適な解決策を考える力は、営業だけでなくコンサルタントや企画職でも欠かせません。「商品を提案する力」ではなく、「課題を解決するために考える力」と捉えることがポイントです。

4. 信頼関係を築く力

どんな仕事でも、一人で完結することはほとんどありません。社内外の関係者と信頼関係を築きながら仕事を進める力は、多くの企業が重視しています。営業経験者は、この力を日常的に鍛えています。

5. 行動力

営業は、自ら考え、行動し、結果を出してきた経験があります。未経験の仕事へ転職したとしても、この主体性は大きな武器になります。企業側も、「新しい環境でも自ら学び、行動できる人材」として評価するケースが少なくありません。

営業から異業種へ転職するときに意識したい3つのポイント

営業から異業種転職の要点。理由整理・仕事選び・自己評価

営業経験を活かせる仕事は数多くありますが、勢いだけで転職してしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性もあります。私自身も転職活動を経験したからこそ、「もう少し早く知っておけばよかった」と感じたことがありました。ここでは、営業から異業種へ転職する際に意識しておきたいポイントを紹介します。

  1. STEP 1

    「営業を辞めたい理由」を整理する

    何が原因で営業を辞めたいのかを言語化し、会社や商材の問題なのか、営業という働き方そのものが合わないのかを整理します。

  2. STEP 2

    「できる仕事」ではなく「続けたい仕事」を選ぶ

    目先の条件だけではなく、3年後・5年後にどのような仕事をしていたいのかを考えます。

  3. STEP 3

    営業経験を過小評価しない

    商談だけでなく、社内調整やスケジュール管理、課題整理など、転職先でも活かせる経験を棚卸しします。

「営業を辞めたい理由」を整理する

転職活動を始める前に、まず考えてほしいのが「なぜ営業を辞めたいのか」です。

  • ノルマに疲れた
  • 残業が多い
  • 人間関係が合わない
  • 商材に自信が持てない
  • 今後のキャリアに不安がある

理由は人によって異なります。もし原因が「会社」や「商材」にあるのであれば、営業を続けながら環境だけを変えるという選択肢もあります。一方で、「営業という働き方そのものが合わない」と感じているのであれば、今回紹介したような他職種へ目を向ける価値は十分にあるでしょう。

転職先を探す前に、自分が何に悩んでいるのかを言語化しておくことで、ミスマッチを防ぎやすくなります。

「できる仕事」ではなく「続けたい仕事」を選ぶ

営業経験者はコミュニケーション能力が高く、さまざまな職種へ挑戦できます。だからこそ、「自分にもできそう」という理由だけで仕事を選ばないことが大切です。

例えば、年収だけを重視して転職したものの、仕事内容が合わず短期間で退職してしまうケースもあります。反対に、最初の年収は少し下がったとしても、興味のある分野で経験を積み、数年後には市場価値も収入も上がる人も少なくありません。

私自身も、目先の条件だけではなく、「どんなスキルを身につけたいか」という視点でキャリアを考えたことが、現在の仕事につながっています。短期的な条件だけではなく、3年後、5年後の自分をイメージしながら選ぶことをおすすめします。

営業経験を過小評価しない

転職相談を受けていると、「営業しかやってこなかったので、アピールできることがありません。」という声をよく耳にします。しかし、営業経験者ほど自分の強みを過小評価している人は少なくありません。

こうした日々当たり前に行ってきたことが、転職市場では高く評価されるケースもあります。「営業しか経験がない」と考えるのではなく、「営業で培った経験をどう活かせるか」という視点でキャリアを考えてみてください。

転職エージェントを活用した方がいい理由

転職エージェント活用理由。選択肢提案・書類添削・対策

営業から異業種へ転職する場合、自分一人で求人を探すよりも、転職エージェントを活用することをおすすめします。理由は、自分では思いつかなかった選択肢を提案してもらえるからです。

私自身も転職活動をしていた頃は、「営業経験が活かせる仕事」と聞くと、営業企画やカスタマーサクセスくらいしか思い浮かびませんでした。しかし実際には、PMOや事業コンサルタントなど、営業経験との親和性が高い職種が数多くあることを知りました。

特に異業種への転職では、「営業経験をどう伝えるか」が重要になります。自分では当たり前だと思っている経験が、企業から見ると大きな強みになることも少なくありません。そのため、客観的な視点でアドバイスをもらえるエージェントを活用する価値は大きいでしょう。

よくある質問

営業以外の仕事FAQ。未経験・年収・文系・強みの疑問

営業経験しかありませんが、未経験の仕事へ転職できますか?

可能です。営業で培ったヒアリング力や調整力、提案力は、多くの職種で活かせます。実際に未経験歓迎の求人も多く、20代〜30代であれば異業種へキャリアチェンジしている人は珍しくありません。

営業を辞めると年収は下がりますか?

転職直後は下がるケースもあります。一方で、PMOやコンサルタント、カスタマーサクセスなど、市場価値を高めやすい職種へ転職することで、中長期的に年収アップを実現している人もいます。目先の給与だけで判断せず、将来のキャリアも含めて考えることが大切です。

文系でも挑戦できますか?

もちろんです。今回紹介した仕事の多くは、文系出身者も数多く活躍しています。特に営業経験者は、コミュニケーション能力や課題解決力を評価されやすく、未経験からでも挑戦しやすいでしょう。

営業に向いていなかった人でも強みはありますか?

あります。営業で成果を出していたかどうかだけが重要ではありません。顧客対応や提案、社内調整などを経験してきたこと自体が、転職市場では評価されるスキルになります。

まとめ

まとめ。営業経験を活かし営業以外の仕事へ踏み出す

営業以外の仕事を探し始めると、「営業しか経験がない自分には難しいかもしれない」と不安になることもあるでしょう。しかし、実際には営業で身につけた経験やスキルは、多くの職種で活かせます。

私自身も福祉業界で法人営業を経験した後、フリーランスのPMOを経て、現在は事業コンサルタント会社で働いています。また、当サイトで執筆しているNozomiも、不動産営業から営業事務へキャリアチェンジし、現在は金融系企業で営業事務として働いています。歩んだ道は異なりますが、共通しているのは「営業経験が無駄にならなかった」ということです。

もし今、「営業を続けるべきか、それとも別の仕事に挑戦するべきか」と悩んでいるのであれば、焦って結論を出す必要はありません。まずは自分がどのような働き方をしたいのかを整理し、そのうえで幅広い選択肢を知ることから始めてみてください。

営業経験は、決してあなたの可能性を狭めるものではありません。むしろ、その経験があるからこそ挑戦できる仕事は、あなたが思っている以上にたくさんあります。

もし営業以外の仕事へ具体的に動き出すなら、まずは営業職に特化した転職エージェント「hape Agent」に相談してみるのがおすすめです。営業経験の棚卸しから、PMO・カスタマーサクセス・営業企画など営業経験を活かせる求人の紹介、職務経歴書の添削まで一貫してサポートしてもらえます。一人で抱え込まず、まずは情報収集だけでも始めてみてください。