「インサイドセールスはやめとけって聞くけど、本当にきついの?」
「毎日電話ばかりで、KPIに追われる仕事なの?」
「転職してから後悔しないだろうか」
このように不安を抱えながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
インサイドセールスは、電話やメールなどを使い、非対面で見込み顧客へアプローチする営業職です。
外回りが少なく、オフィスや在宅で働ける企業もある一方で、「KPIがきつい」「電話ばかりで病む」といった声を目にして、不安になっている方もいるでしょう。
最初にお伝えしておくと、私はインサイドセールスの経験者ではありません。
私は新卒で大手不動産会社へ入社し、約8年間、営業職として働いていました。
職種は異なりますが、顧客への電話や追客を行いながら、売上だけでなく複数のノルマを追い、毎日のように数字で評価される環境を経験しています。
数字が足りなければ上司との面談があり、営業成績のランキングも共有されていました。
私はこうした環境が合わず、最終的には営業から事務職へ異動し、その後、金融業界の事務職へ転職しています。
もちろん、不動産営業とインサイドセールスは同じ仕事ではありません。
そこでこの記事では、インサイドセールス固有の仕事内容については一般的な情報をもとに整理しながら、KPIや電話、数字に追われる営業の苦しさについては私自身の経験も交えてお伝えします。
「やめとけ」という言葉だけで判断するのではなく、自分に合った仕事なのかを考えるきっかけになれば嬉しいです。
この記事の結論

インサイドセールスでは企業によって、
- 架電数
- コネクト数
- 有効会話数
- 商談数
- 商談化率
- 有効商談数
など、複数のKPIを設定することがあります。
電話をたくさんかければ終わりではなく、
「電話はしたけれど担当者につながらない」
「担当者とは話せたけれど商談にならない」
といったように、営業活動の各段階を数字で確認しながら改善していく仕事です。
こうした数字を、
「どうすれば改善できるだろう」
と考えることが好きな人には向いています。
一方で、数字が足りないことを自分自身の評価と結びつけてしまう人にとっては、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
私自身も営業時代、毎月数字で評価され続ける環境が大きなストレスになっていました。
そのため転職前には、
「インサイドセールスという職種が良いか悪いか」
だけではなく、
「その会社では、どんなインサイドセールスをするのか」まで確認することが大切です。
インサイドセールスとは?テレアポとの違い

インサイドセールスとは、電話やメール、オンラインツールなどを使い、非対面で見込み顧客へ営業活動を行う仕事です。
企業によって異なりますが、
マーケティング
↓
インサイドセールス
↓
フィールドセールス
↓
カスタマーサクセス
という形で営業プロセスを分業し、インサイドセールスが見込み顧客と商談をつなぐ役割を担うことがあります。
例えば、資料請求をした見込み顧客へ連絡し、
「どのような課題がありますか?」
「いつ頃導入を検討していますか?」とヒアリングする。
今すぐ商談にならなければ、メールなどで継続的に情報提供を行う。
検討度が高くなった段階で、フィールドセールスへ商談を引き継ぐ。
このような仕事です。
また、インサイドセールスは「SDR」と「BDR」に分けて考えられることがあります。
SDRは、問い合わせや資料請求など、すでに自社へ興味を持っている顧客へのアプローチが中心です。
一方でBDRは、自社との接点がない企業などにこちらからアプローチし、新しい商談を作ります。
そのため、同じインサイドセールスでも仕事内容や電話の負担は異なります。
「インサイドセールス=テレアポ」と考える方もいるかもしれませんが、本来は完全に同じ仕事ではありません。
テレアポは電話でアポイントを獲得することが主な目的です。
一方、インサイドセールスは電話だけでなくメールなども使いながら、すぐに商談にならない見込み顧客を継続的にフォローする役割もあります。
だからこそ、求人票に「インサイドセールス」と書いてあるだけでは仕事内容を判断できません。
実際にどのような顧客へ、どのような方法でアプローチするのかを確認する必要があります。
インサイドセールスが「やめとけ」と言われる5つの理由

インサイドセールスが「やめとけ」と言われる理由は一つではありません。
会社や商材によっても働き方は異なりますが、ここでは代表的な理由を紹介します。
1. 複数のKPIに追われる
インサイドセールスでは、営業活動を細かく数値化して管理する企業があります。
例えば、
- 架電数
- コネクト数
- 有効会話数
- 商談数
- 商談化率
などです。
数字を管理することで、
「電話そのものが足りないのか」
「担当者にはつながっているけれど商談になっていないのか」など、問題点を見つけやすくなります。
会社にとっては営業活動を改善するために必要な仕組みです。
一方で働く側からすると、
「一つ達成しても、また別の数字がある」という状態になることもあります。
これは私が営業をしていた頃にも感じていました。
勤務していた会社では、売上だけでなく、管理物件の獲得や付帯サービスなど複数の目標が設定されていました。
一つの数字を達成しても、別の数字が不足していれば安心できません。
さらに、目標未達が続けば上司との面談や営業方法の改善指導もありました。
数字を見ることを、
「改善するためのデータ」と考えられる人なら問題ありません。
しかし私のように、数字そのものを強いプレッシャーとして感じる人には、かなり苦しい環境になる可能性があります。
2. 架電量が多い会社では電話が負担になる
インサイドセールスでは、電話が重要な営業手段の一つです。
企業や商材、SDR・BDRなどによって異なるため、「必ず一日○件」とは言えません。
ただし、架電件数そのものをKPIとして設定する会社もあります。
仮に一日に数十件の電話をかけるとしても、
電話をかける。
担当者が不在。
履歴を残す。
別の会社へ電話する。
担当者につながる。
話を聞く。
メールを送る。
CRMへ内容を入力する。
という作業を繰り返します。
電話一本だけを見れば数分でも、それを何十件も繰り返すとなると想像以上に集中力を使います。
さらに大変なのは、電話をすれば必ず相手と話せるわけではないことです。
担当者が不在だったり、受付で断られたりすることもあります。
活動しているのに成果が増えない日もあるでしょう。
私も営業時代、お客様への追客で電話をしていました。
インサイドセールスのように架電を専門にしていたわけではありませんが、数字が足りない時期には、
「この電話を契約につなげなければ」
という気持ちが強くなり、電話一本にもプレッシャーを感じていました。
電話で話すことが好きかどうかだけではなく、
成果を求められる電話を繰り返せるか
も、インサイドセールスとの相性を判断するポイントだと思います。
3. 断られることが続くと精神的に消耗する
電話がつながったとしても、すべての顧客が商談に応じてくれるわけではありません。
「今は必要ありません」
「他社を使っています」
「検討していません」と断られることもあります。
特に、新規企業へこちらからアプローチするBDRでは、断られる場面も増えやすいでしょう。
頭では、
「自分自身が嫌われたわけではない」
と分かっていても、断られることが続くと自信を失ってしまう人もいます。
私自身、この切り替えが苦手でした。
営業で結果が出ないと、
「今回は契約にならなかった」
ではなく、
「自分は営業に向いていない」と考えていました。
営業方法について指摘されても、
「仕事を改善するためのアドバイス」
ではなく、
「自分自身を否定されている」ように感じることもありました。
断られた結果と自分自身の価値を切り離せる人は、営業を続けやすいと思います。
反対に、一件一件を深く受け止めてしまう人は注意が必要です。
4. 数字が可視化され、周囲と比較してしまう
インサイドセールスでは、CRMやSFAなどで営業活動を管理する会社があります。
自分がどれだけ電話をしたのか。
何件商談を作ったのか。
どれくらいの割合で商談になったのか。
数字として成果が見えやすい仕事です。
これは改善するうえではメリットです。
一方で、周囲との比較が苦手な人にとっては大きなプレッシャーになることがあります。
私が営業をしていた会社でも、毎日のように営業成績のランキングが共有されていました。
同期が昇格する。
表彰される。
自分はランキングの下のほうにいる。
そんな状態を見るたび、
「どうして自分だけできないんだろう」と落ち込んでいました。
営業会社なので、数字で評価されること自体は当然だったのだと思います。
ただ、当時の私はその数字を「仕事の結果」ではなく「自分自身の評価」として受け止めすぎていました。
周囲の数字を見ても、
「何が違うのか研究してみよう」と考えられる人には向いています。
一方で、他人と比較するたびに自分を責めてしまう人は、精神的な負担を感じやすいでしょう。
5. 会社によっては実質テレアポになっている
インサイドセールスへの転職で、特に注意したいポイントです。
本来、インサイドセールスには見込み顧客を継続的にフォローしたり、検討状況を聞いたり、商談のタイミングを見極めたりする役割があります。
しかし、会社によって業務内容は異なります。
求人票には「インサイドセールス」と書いてあっても、
新規リストへ電話する。
架電件数を追う。
アポイント数を重視する。
という働き方が中心の可能性もあります。
もちろん、その働き方自体が悪いわけではありません。
ただ、
「顧客と長く関係を築く仕事だと思っていた」
のに、
「実際は毎日新規電話をする仕事だった」
となれば、大きなギャップを感じるでしょう。
反対に、問い合わせがあった顧客へのフォローを中心に行い、中長期的な関係構築を重視する会社もあります。
だからこそ、
「インサイドセールスはやめとけ」
と職種全体で判断するのではなく、
その会社のインサイドセールスが何をする仕事なのかを見ることが大切です。
「インサイドセールスは病む」と言われるのはなぜ?

「インサイドセールス」と検索すると、「病む」という言葉を目にして不安になる方もいると思います。
もちろん、インサイドセールスとして働けば必ず精神的につらくなるわけではありません。
ただ、
- 毎日KPIを確認する
- 電話を繰り返す
- 断られる
- 目標未達が続く
- 周囲と数字を比較する
といった状態が重なると、人によってはストレスが大きくなる可能性があります。
特に注意したいのは、営業成績と自分自身の価値を結びつけてしまうことです。
私はインサイドセールス経験者ではありませんが、数字に追われる営業を経験したことで、この苦しさはよく分かります。
営業時代は、同期が昇格したり表彰されたりする一方で、自分は思うような成果を出せない時期がありました。
そのたび、
「今月は結果が悪かった」
ではなく、
「私は仕事ができない」と考えるようになっていました。
当時は数字に追われる不安から、仕事へ行きたくないと感じることもありました。
今振り返ると、営業という仕事だけではなく、数字を自分の評価と結びつけてしまう私の性格と、当時の職場環境との相性も大きかったのだと思います。
もし現在インサイドセールスとして働いていて、
「電話をかけること自体が怖い」
「休日も数字のことばかり考えている」
「数字が悪いと自分まで否定されたように感じる」
という状態が続いているのであれば、
「営業なんだから仕方ない」と我慢し続ける必要はありません。
一度、会社や仕事内容との相性を考えてみてもよいと思います。
インサイドセールスに向いている人

ここまで読むと、
「やっぱりインサイドセールスは大変そう」と思われたかもしれません。
ですが、決して悪い仕事ではありません。
自分の性格や得意なことと合えば、営業スキルを身につけながら成長できる仕事です。
ここでは、インサイドセールスに向いている人の特徴を紹介します。
数字をもとに改善することが好きな人
インサイドセールスでは、営業活動を数字で確認できます。
「昨日より担当者につながった」
「このトークに変えたら商談が増えた」
など、自分の行動と結果を比較しやすい仕事です。
数字を、
「評価される怖いもの」
ではなく、
「改善するためのデータ」として考えられる人には向いています。
電話で話すことに抵抗がない人
電話を使う機会が多い会社では、電話そのものへの抵抗が少ない人のほうが働きやすいでしょう。
ただし、必ずしも話し上手である必要はありません。
むしろ、
「今どんなことに困っていますか?」
「何を改善したいですか?」と相手の話を聞く力が大切です。
営業経験から感じるのは、活躍している人が必ずしも一方的に話すのが上手なわけではないということです。
相手の話を聞き、それに合わせて提案できる人は強いと思います。
断られても切り替えられる人
営業では断られることがあります。
そこで、
「自分が嫌われた」
と考えるのではなく、
「今はタイミングが違った」
「次は違う聞き方をしてみよう」と切り替えられる人には向いています。
私はこの切り替えがあまり得意ではありませんでした。
一つの失敗を長く引きずり、次の営業にも影響してしまうタイプだったため、精神的な負担が大きくなっていました。
失敗から改善点だけを拾って次へ進める人は、営業でも長く活躍しやすいと思います。
仮説を立てて試すことが好きな人
インサイドセールスでは、
誰に連絡するのか。
いつ電話するのか。
どんな質問をするのか。
どのタイミングで再度連絡するのか。
など、改善できるポイントがたくさんあります。
「こうすればもっと良くなるかもしれない」
と考えながら試すことが好きな人には、面白い仕事でしょう。
チームで成果を出すことが好きな人
インサイドセールスでは、自分で作った商談をフィールドセールスへ引き継ぐことがあります。
そのため、
「自分で契約まで取らないと達成感がない」
という人より、
「自分が作った商談から受注につながった」ことを喜べる人のほうが向いています。
マーケティングやフィールドセールスなど、他部署と協力しながら成果を作ることが好きな人には相性の良い仕事です。
インサイドセールスに向いていない人

ここまで私自身の経験も書いてきましたが、
「向いていない=能力がない」ということではありません。
私自身、営業では数字に追われることが苦痛でしたが、事務職へ異動してからは営業担当を支える仕事にやりがいを感じるようになりました。
仕事には向き・不向きがあります。
数字のプレッシャーが強いストレスになる人
毎日のKPIを見ること自体が苦痛になる人は、慎重に考えたほうがよいでしょう。
インサイドセールスでは、
「今月あと何件商談が必要か」
「今日はあと何件アプローチするか」と数字を意識する場面があります。
数字が足りないことを、
「次は改善しよう」と考えられるなら問題ありません。
しかし、
「数字が足りない=自分がダメ」
と考えてしまう人は、精神的に苦しくなる可能性があります。
断られることを必要以上に引きずる人
営業では、相手の事情で断られることがあります。
しかし真面目な人ほど、
「自分の話し方が悪かった」
「もっと違う提案ができたかもしれない」と考えてしまうことがあります。
もちろん振り返りは必要です。
ただ、一件一件を引きずってしまうと、次の電話がどんどん怖くなってしまいます。
私はまさにこのタイプでした。
気持ちの切り替えが極端に苦手な人は注意が必要です。
電話そのものが強いストレスになる人
人と話すことは嫌いではなくても、
「電話は苦手」という人もいます。
特に自分から電話をかける場合、
「忙しいところに迷惑ではないかな」と考えてしまう人もいるでしょう。
電話が主要業務となる会社では、この小さなストレスが毎日積み重なります。
電話への抵抗感が強い場合は、転職前に実際の架電量を確認しておくことをおすすめします。
人の気持ちを考えすぎる人
これは私自身が営業を経験して感じたことです。
「もう一歩聞いたほうがいい」
と思っていても、
「しつこいと思われないかな」
「嫌われないかな」と考えてしまう。
その結果、必要な提案ができないことがあります。
もちろん、お客様への配慮は大切です。
ですが相手の気持ちを考えすぎて、営業すること自体が苦しくなってしまう人は、負担を感じやすいと思います。
インサイドセールスへ転職する前に確認したい5つのポイント

インサイドセールスへの転職で後悔しないためには、求人票の職種名だけで判断しないことが大切です。
面接では、実際の働き方まで確認してみてください。
1. 1日の平均架電件数
まず確認したいのが電話量です。
同じインサイドセールスでも、会社によって架電量は大きく異なります。
面接では、
「1人あたりの1日の平均架電件数はどの程度ですか?」と聞いてみるとよいでしょう。
電話だけでなく、メールやオンライン商談などの割合も確認できると、実際の働き方をイメージしやすくなります。
2. SDR・BDRのどちらに近い仕事なのか
問い合わせや資料請求があった顧客への対応が中心なのか。
自社と接点のない企業へ新規でアプローチするのか。
ここによって仕事の負担感は大きく変わります。
特に新規電話への抵抗がある人は、確認しておきたいポイントです。
3. 何をKPIとして評価しているのか
架電数なのか。
商談数なのか。
有効商談の数なのか。
企業によって重視する数字は異なります。
「インサイドセールスチームでは、どの指標を主要KPIにしていますか?」と聞いてみてください。
会社がISに何を求めているのかも見えやすくなります。
4. 目標未達のときにどのようなフォローがあるのか
数字があること以上に重要なのが、
数字が悪いときに会社がどのような対応をするかだと思います。
数字だけを厳しく追及される会社。
上司と一緒に改善方法を考える会社。
ロープレや成功事例の共有を行う会社。
同じKPIがあっても環境は大きく違います。
面接では、
「目標未達の場合、どのようなフォローがありますか?」と確認してみてもよいでしょう。
5. ISの先にどんなキャリアがあるのか
インサイドセールスとして入社した後、
- ISのマネージャー
- フィールドセールス
- カスタマーサクセス
- 営業企画
- マーケティング
などへ進める会社もあります。
「実際にISから別職種へ異動した方はいますか?」と質問してみると、入社後のキャリアをイメージしやすくなります。
すでにインサイドセールスを辞めたい人へ

ここまで読んでいる方の中には、すでにインサイドセールスとして働いていて、
「もう辞めたい」と思っている方もいるかもしれません。
そんなときは、
インサイドセールスそのものが合っていないのか。
それとも、
今の会社のインサイドセールスが合っていないのか。
を分けて考えてみてください。
例えば、
顧客と話すことは嫌いではない。
ヒアリングすることも好き。
でも大量の新規電話がつらい。
という場合は、問い合わせ対応を中心としたインサイドセールスなら働きやすくなる可能性があります。
反対に、
電話自体が苦痛。
毎日数字を見ることもつらい。
営業そのものを続けたくない。
というのであれば、別職種を検討してもよいと思います。
私自身、営業時代は、
「営業ができない自分が悪い」と思っていました。
しかし営業から事務へ異動すると、自分が売上を作るのではなく、売上を作る営業担当を支える仕事にやりがいを感じるようになりました。
営業担当の仕事を手伝い、「ありがとう」と言ってもらえることが嬉しかったです。
数字を作る仕事では苦しかった私も、支える仕事では前向きに働けました。
仕事を変えて初めて、
「自分にはこちらの働き方のほうが合っている」と気付いたのです。
今の仕事が合わないからといって、すべての仕事に向いていないわけではありません。
インサイドセールスからおすすめの転職先

インサイドセールスを辞めても、これまでの経験が無駄になるわけではありません。
電話対応やヒアリング、顧客管理などは別職種でも活かせます。
カスタマーサクセス
新規開拓より、契約後のお客様を支えることに興味がある人には選択肢の一つです。
お客様がサービスを活用できるようにサポートしたり、課題をヒアリングしたりするため、インサイドセールスで身につけた顧客対応力を活かせます。
ただし、会社によっては継続率などの目標があるため、評価制度は確認しておきましょう。
営業事務
「営業担当になるより、営業担当を支えるほうが好き」という人には営業事務があります。
私自身も営業から事務へ異動しました。
営業経験があるからこそ、営業担当が何に困っているのかを理解しながらサポートできます。
「人と関わることは好きだけど、自分で数字を背負うことがつらい」
という人には向いている可能性があります。
カスタマーサポート
電話やメールでの顧客対応経験を活かしやすい仕事です。
新規商談を作るのではなく、お客様の疑問や困りごとを解決することが中心になります。
ただし、対応件数などのKPIが設定される職場もあるため、仕事内容は事前に確認しましょう。
マーケティング
インサイドセールスでは、日々顧客の悩みや反応に触れます。
「どんな顧客がサービスに興味を持つのか」
「どんな悩みなら商談につながるのか」
と考えた経験は、マーケティングでも活かせます。
電話することよりも、
「なぜこの顧客が反応したのかを考えるほうが好きだった」
という人には、キャリアの選択肢になるでしょう。
インサイドセールスの経験は無駄にならない

インサイドセールスでは、
- 電話対応
- ヒアリング
- 提案
- 顧客管理
- 数字を使った改善
- 他部署との連携
など、さまざまな経験を積めます。
そのため、インサイドセールスを辞めたとしても、これまでの経験がゼロになるわけではありません。
営業を続けるならもちろん活かせますし、営業事務やカスタマーサクセス、マーケティングなどでも役立つ部分があります。
私自身、営業から事務へ移りましたが、営業時代に身につけた電話対応などは現在の仕事でも役立っています。
今の仕事が向いていないと感じても、
「ここまでの経験がすべて無駄だった」と考える必要はありません。
転職活動は「辞める」と決めてから始めなくていい

もし今、
「インサイドセールスを辞めたい」
「でも本当に転職するべきなのか分からない」
と悩んでいるなら、いきなり退職を決める必要はありません。
求人を見るだけでも、
「同じISでもこんな働き方があるんだ」
「営業経験を活かせる別の仕事があるんだ」と知ることができます。
比較した結果、
「今の会社でもう少し続けてみよう」と思うなら、それも一つの選択です。
一番避けたいのは、今の会社しか知らないまま、
「自分にはこの仕事しかない」と思い込んでしまうことです。
私自身、営業を離れた今では、
「もっと早く環境を変えてもよかった」と思っています。
転職活動を始めることと、実際に転職することは別です。
まず選択肢を知ってから考えても遅くありません。
よくある質問(FAQ)

インサイドセールスは本当にきついですか?
会社や仕事内容によります。
KPI管理や電話でのアプローチ、断られることなどに負担を感じる人はいます。
一方で、数字を使って改善することが好きな人や、顧客との会話を楽しめる人にはやりがいを感じやすい仕事です。
「インサイドセールスだからきつい」と判断するのではなく、実際の架電量やKPIを確認することが大切です。
インサイドセールスは病みやすいですか?
必ず精神的につらくなる仕事ではありません。
ただし、数字による評価や断られることを自分自身の評価と結びつけてしまう人は、負担を感じやすい可能性があります。
仕事以外の時間も数字のことばかり考えてしまうほどつらい場合は、働く環境を見直してもよいでしょう。
インサイドセールスは一日何件くらい電話しますか?
会社や商材、SDR・BDRなどによって大きく異なります。
架電件数を重視する会社もあれば、問い合わせ対応やメールを組み合わせて働く会社もあります。
一般論だけで判断せず、応募先企業の平均架電件数を面接で確認することをおすすめします。
インサイドセールスとテレアポの違いは何ですか?
テレアポは電話によるアポイント獲得を主な目的とします。
一方、インサイドセールスでは電話やメールなどを使い、見込み顧客を継続的にフォローしながら商談につなげる役割を担うことがあります。
ただし、企業によって業務範囲は異なるため、求人票だけではなく具体的な仕事内容を確認しましょう。
インサイドセールスを辞めるのは甘えですか?
私はそうは思いません。
仕事には向き・不向きがあります。
また、インサイドセールスそのものが嫌なのではなく、現在の会社の架電量やKPI、評価制度が合っていない可能性もあります。
我慢することだけを正解にせず、別会社のISや別職種も含めて自分に合う働き方を考えてみてください。
まとめ|「インサイドセールスはやめとけ」ではなく、自分との相性を考えよう

インサイドセールスは、
- 複数のKPIを追うことがある
- 架電量が多い会社もある
- 断られることがある
- 数字が可視化されやすい
- 会社によって仕事内容が大きく異なる
など、人によっては負担を感じる仕事です。
その一方で、
- 数字を使った改善が好き
- 電話で話すことに抵抗がない
- 相手の話を聞くことが得意
- 失敗しても切り替えられる
- チームで成果を出すことが好き
という人には向いている可能性があります。
そして何より重要なのは、「インサイドセールス」という職種名だけで仕事内容を判断しないことです。
問い合わせがあった顧客を中心にフォローする会社もあれば、新規企業への電話を中心に行う会社もあります。
架電件数を重視する会社もあれば、商談の質を重視する会社もあります。
だからこそ、
「インサイドセールスはやめとけらしい」
という情報だけで転職を諦める必要はありません。
反対に、
「外回りがないから営業より楽そう」
という理由だけで転職するのもおすすめできません。
実際の架電量やKPI、仕事内容、評価制度まで確認したうえで、自分に合っているかを判断することが大切です。
私は営業として働いていた頃、結果が出ないたびに、
「自分は仕事ができない」と思っていました。
しかし営業から事務へ移ってみると、売上を作る人を支える仕事にやりがいを感じられるようになりました。
営業で結果が出なかったからといって、仕事そのものができないわけではなかったのです。
もしこれからインサイドセールスへの転職を考えているなら、「やめとけ」という言葉だけで判断せず、まず仕事内容を詳しく確認してみてください。
そしてすでに働いていて、
「毎日数字を見るのがつらい」
「電話をかけること自体が苦痛になっている」
と感じているなら、今の環境だけがすべてだと思う必要はありません。
自分に合う会社や仕事を知ったうえで、これからの働き方を考えてみてください。
