「飛び込み営業がつらい」そう思いながらも、「営業なのだから当たり前ではないか」「結果が出ないのは自分の努力不足ではないか」と悩み続けている人は少なくありません。
私自身、福祉業界で3年間営業職として働いていました。もともとは既存顧客を担当するルート営業が中心でしたが、取引先の減少によって会社全体の売上が落ち込み、新たな売上を作るために新規開拓営業を任されるようになりました。
電話営業をしても担当者につながらない。飛び込み営業をしても話を聞いてもらえない。新規獲得のノルマだけが積み上がり、成果への道筋が見えない。そんな状況が続き、「どうすれば成果が出るのだろう」と悩んだ時期があります。
しかしその後、営業に対する考え方を変え、売り込みではなく信頼関係を築くことに注力したことで、少しずつ成果が出るようになりました。最終的には競合他社が入っている顧客から新規案件を獲得し、新規開拓にも成功しています。
この記事では、実際の営業経験をもとに、飛び込み営業がつらいと感じる理由や、考え方の変え方、辞めるべきケースなどを解説します。
飛び込み営業がつらいのは甘えかの結論

電話営業や飛び込み営業では、商談以前に担当者へたどり着くことすら難しいケースも少なくありません。実際に私自身も、新規開拓を担当し始めた頃は担当者につながらない日々が続き、何を改善すれば成果につながるのか分からない状態でした。
ただし、飛び込み営業がつらいからといって、必ずしも営業そのものに向いていないとは限りません。営業手法や会社との相性が原因になっていることもあります。また、体調に異変が出ている場合は無理に続ける必要はありません。
飛び込み営業がつらいのは甘えではない

最初に伝えたいのは、飛び込み営業がつらいと感じることは決して甘えではないということです。
営業経験がない人からすると、「営業なのだから断られて当然」「数をこなせば成果は出る」と思われることもあります。しかし実際に飛び込み営業を経験した人なら、その考えがどれほど単純なものか分かるはずです。飛び込み営業は営業職の中でも特に精神的な負荷が大きい仕事です。
飛び込み営業は断られることが前提だから
飛び込み営業の最大の特徴は、相手が自分を待っていないことです。既存顧客への訪問であれば、ある程度の信頼関係があります。問い合わせ対応であれば、相手にも興味があります。しかし飛び込み営業では違います。相手にとってあなたは突然訪問してきた営業担当者です。
そのため、「間に合っています」「担当者はいません」「必要ありません」と断られることは珍しくありません。むしろ断られる方が普通です。頭では理解していても、それが毎日続くと精神的な負担になります。
営業経験が浅い人ほど、「自分が否定された」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし実際には、断られているのはあなた自身ではなく営業提案です。飛び込み営業がつらいと感じる人が多いのは、それだけ断られる回数が多い営業手法だからでもあります。
成果が出るまで時間がかかるから
飛び込み営業は努力と成果が直結しにくい仕事です。例えば資料作成であれば、作業した分だけ完成に近づきます。しかし飛び込み営業は100件訪問しても成果がゼロということがあります。反対に1件の訪問から大きな案件につながることもあります。
つまり成果の再現性が低く、「本当にこのやり方で合っているのか」「いつになったら成果が出るのか」という不安を抱えやすくなります。特に新規開拓営業では、結果が出るまで数か月かかることも珍しくありません。成果が見えない状態で行動を続けることは、想像以上に大変なことなのです。
数字のプレッシャーが大きいから
飛び込み営業には必ずと言っていいほど目標があります。
会社によって管理指標は異なりますが、数字から逃れることはできません。しかし問題は、自分でコントロールできない部分も多いことです。どれだけ努力しても、顧客の予算やタイミング、競合状況によって結果は変わります。それでも毎月数字だけは求められます。
このギャップが大きなストレスになります。飛び込み営業がつらいと感じるのは、決して意志が弱いからではありません。それだけ精神的な負荷の大きい仕事だからです。
私が飛び込み営業をつらいと感じた理由

ここからは、私自身の経験をもとにお話しします。私は福祉業界で3年間営業職として働いていました。もともとは既存顧客を担当するルート営業が中心でしたが、取引先の減少によって会社全体の売上が落ち込み、新たな売上を作るために新規開拓営業へ力を入れることになりました。
そこで初めて、本格的な飛び込み営業や電話営業を経験しました。そして正直に言うと、最初はかなり苦しかったです。
ルート営業から突然新規開拓を任された
ルート営業と新規開拓営業は似ているようで全く違います。ルート営業では既に信頼関係があり、顧客も自社を知っています。しかし新規開拓営業ではゼロから関係を作らなければなりません。
私自身、営業経験はありましたが、新規開拓の経験は多くありませんでした。そのため、「何を話せばいいのか」「どこを訪問すればいいのか」「どうやって案件につなげればいいのか」と、分からないことばかりでした。
営業経験があるからといって、新規開拓が簡単になるわけではありません。むしろ営業経験者ほど、その違いに戸惑うこともあります。
電話営業で担当者につながらなかった
特につらかったのが電話営業でした。新規開拓では、まず担当者と話す必要があります。しかし現実には、その担当者につながりません。受付で断られる、不在と言われる、折り返しが来ない。こうしたことが日常的にありました。
契約が取れない以前に、商談のスタートラインにすら立てない状態です。当時は、「何が悪いのだろう」「自分の話し方が悪いのだろうか」と悩むこともありました。
ただ今振り返ると、それは私だけではなく新規開拓営業ではよくあることだったと分かります。担当者へつながらないこと自体が、新規営業の難しさの一つなのです。
頑張っても成果への道筋が見えなかった
当時最も苦しかったのはここでした。努力する方向が分からなかったのです。
訪問しても断られる。電話してもつながらない。それでも数字は求められる。何を改善すれば成果が出るのか分からない状態は非常につらいものでした。
実際、新規開拓営業で悩んでいる人の多くも同じではないでしょうか。結果が出ないこと以上に、「結果が出るイメージが持てないこと」が人を苦しめます。私も当時は先が見えず、不安を感じる日々が続いていました。
飛び込み営業が特につらい人の特徴

飛び込み営業は誰にとっても楽な仕事ではありません。しかし、その中でも特に苦しみやすい人には共通点があります。もちろん当てはまるからといって営業に向いていないわけではありません。ただ、自分の傾向を理解しておくことで必要以上に自分を責めずに済むようになります。
断られることを強く引きずる
飛び込み営業では断られることが日常です。しかし真面目な人ほど、「自分の説明が悪かった」「自分に魅力がなかった」と考えてしまいます。もちろん改善意識を持つことは大切です。
ただし営業の結果には、自分ではコントロールできない要素も多くあります。タイミングが悪かった、予算がなかった、すでに取引先が決まっていた、担当者が忙しかった。こうした理由で断られることも珍しくありません。
それにもかかわらず、すべてを自分の責任として抱え込んでしまう人は精神的に疲れやすい傾向があります。
すぐに成果を求めてしまう
飛び込み営業は即効性のある仕事ではありません。しかし数字へのプレッシャーが強い環境では、「今月中に成果を出さなければ」「今すぐ契約を取らなければ」と考えてしまいがちです。
私自身も新規開拓を始めた頃はそうでした。訪問したら案件になる。アポイントを取れたら契約につながる。どこかでそう考えていました。しかし現実は違いました。
新規開拓営業では、成果が出るまで数か月かかることもあります。目先の結果ばかりを追うと、思うように成果が出ない現実とのギャップに苦しみやすくなります。
人に相談するのが苦手
営業職には個人戦のイメージがあります。しかし実際には、一人で抱え込むほど苦しくなります。営業で成果を出している人の多くは、上司に相談する、先輩に相談する、成功事例を聞くといった行動を自然に行っています。
反対に、「自分で何とかしなければ」と思う人ほど行き詰まりやすくなります。特に飛び込み営業は正解が見えにくい仕事です。だからこそ、自分以外の視点を取り入れることが重要になります。
真面目すぎる
私が最も注意してほしいと思うのはこのタイプです。責任感が強く、努力家で、会社からの期待にも応えようとする人です。一見すると営業向きに思えるかもしれません。しかし実際には、真面目な人ほど自分を追い込みやすい傾向があります。
数字が足りない。もっと頑張らなければ。成果が出ないのは努力不足だ。そう考えてしまうのです。
ただ、営業の成果は努力だけで決まるものではありません。市場環境、競合状況、商品力、会社のブランド、価格なども大きく影響します。真面目さは長所ですが、自分だけに原因を求めすぎないことも同じくらい大切です。
飛び込み営業がつらいときに私が変えた考え方

飛び込み営業を始めた当初、私は契約を取ることばかり考えていました。しかし成果は思うように出ませんでした。なぜなら、訪問先の多くにはすでに競合他社が入っていたからです。
その状況で強く売り込んでも、相手にとってはメリットがありません。そこで私は考え方を大きく変えることにしました。結果的に、この考え方の変化が新規開拓成功のきっかけになりました。
契約を取ることだけを目的にしない
飛び込み営業をしていると、「契約を取らなければ意味がない」と考えてしまいます。もちろん最終的な目的は契約です。しかし、最初から契約ばかりを意識すると相手にも伝わります。相手からすると、「また営業が来た」という印象になりやすいのです。
私も当初は商品説明や提案ばかりしていました。しかし反応はよくありませんでした。そこでまずは、顔を覚えてもらう、話を聞いてもらう、関係を作ることを目的に変えました。すると少しずつ会話ができるようになったのです。
売り込みではなく相談相手になる
私が最も意識したのはここでした。新規開拓をしていた当時、多くの訪問先にはすでに競合他社が入っていました。そのため、「うちの方が良いですよ」「ぜひ切り替えてください」という営業は逆効果だと感じていました。
そこで私は売り込みをやめました。代わりに、「何か困っていることはありませんか」「現在の運用で不便なことはありませんか」というスタンスで話を聞くようにしたのです。
すると少しずつ相談を受ける機会が増えていきました。営業担当というよりも、相談相手として認識され始めたのだと思います。「売る人」ではなく「相談できる人」になるという考え方の変化は、新規開拓を進めるうえで非常に大きかったと感じています。
関係構築を最優先にする
飛び込み営業では即決案件は多くありません。特に法人営業では、信頼関係がなければ案件にならないこともあります。私自身も何度も訪問しました。一度で案件になったことはほとんどありません。
しかし継続して顔を出していると、「最近どうですか」「また来てくれたんですね」という会話が増えていきます。こうした積み重ねが信頼につながります。
営業は商品を売る仕事だと思われがちですが、実際には信頼を積み上げる仕事でもあります。飛び込み営業がつらいと感じている人ほど、「契約を取る」ではなく「信頼を作る」に視点を変えることで気持ちが楽になることもあります。
飛び込み営業から新規開拓に成功した流れ

ここでは、私が実際に新規開拓へ成功した流れを紹介します。特別な営業テクニックを使ったわけではありません。地道に関係を築いた結果でした。
- STEP 1
何度も顔を合わせる
すぐに売り込まず、継続して訪問しながら顔を覚えてもらいました。
- STEP 2
競合への不満や悩みを聞く
関係ができた段階で、現在の取引先に対する課題や不満を聞きました。
- STEP 3
相談に対して提案する
顧客が求めている製品や価格、対応方法を考え、実際の案件相談に対応しました。
- STEP 4
継続案件につなげる
最初の案件で評価されたことで、その後も新しい案件をいただけるようになりました。
何度も顔を合わせて信頼を築いた
最初はほとんど相手にされませんでした。当然です。相手からすると突然来た営業担当者です。しかし私は継続的に訪問を続けました。
無理に提案することはありません。顔を出す、話を聞く、近況を確認する。それを繰り返しました。すると少しずつ警戒心が薄れていったのです。
競合への不満や悩みを聞いた
関係ができ始めると、少しずつ本音を聞けるようになります。その中で、「納期が遅い」「対応が悪い」「担当者との連絡が取りづらい」といった相談を受けるようになりました。
これは非常に大きな変化でした。なぜなら、それまでは見えていなかった顧客の課題が見えるようになったからです。
営業で大切なのは、自社商品の良さを話すことだけではありません。相手の課題を知ることです。課題が分かれば、提案の方向性も見えてきます。
相談から案件につながった
その後、実際の案件相談をいただく機会がありました。私はその案件に対して、競合より顧客が求めているだろう製品の仮説、より良い価格、より丁寧で迅速な顧客対応を意識し実践しました。
するとその案件が評価され、その後も新たな案件をいただけるようになったのです。もちろん簡単な道のりではありませんでした。しかし振り返ると、成果につながった理由は売り込みではなく信頼関係だったと思います。
飛び込み営業では営業力ばかりが注目されます。しかし実際には、関係構築力の方が重要になる場面も少なくありません。成果が出ない時期は本当につらいものですが、目の前の契約だけではなく、信頼を積み上げることに目を向けると見える景色が変わることもあります。
それでも飛び込み営業を辞めた方がいいケース

ここまで読んで、「飛び込み営業がつらいのは自分だけではないんだ」と感じた人もいるかもしれません。実際、飛び込み営業で悩むこと自体は珍しいことではありません。
ただし、中には無理をして続けるべきではないケースもあります。私自身、営業職として働く中で多くの退職者を見てきました。また、自分自身も営業という仕事を経験したからこそ分かることがあります。それは、根性や努力だけでは解決できない問題もあるということです。
体調に異変が出ている
※体調に異変が出ている場合は、営業成績や仕事を続けることよりも健康を最優先に考えてください。
例えば、次のような状態が続いている場合は注意が必要です。
- 朝になると会社へ行きたくなくなる
- 出勤前に吐き気がする
- 夜眠れない
- 休日も営業のことばかり考えてしまう
- 食欲がない
- 常に不安を感じる
営業職は精神的な負荷が大きい仕事です。特に飛び込み営業は断られる機会が多いため、知らないうちにストレスが蓄積していることがあります。
「まだ大丈夫」と思っていても、ある日突然限界を迎えることもあります。仕事は代わりがいても、自分の心と体に代わりはいません。まずは健康を最優先に考えてください。
相談しても環境が改善されない
営業がつらい原因は、自分だけにあるとは限りません。例えば、次のような問題がある会社も存在します。
もちろん、会社によっては改善されることもあります。しかし何度相談しても変わらない場合は話が別です。個人の努力だけで組織を変えることは簡単ではありません。
実際、営業の成果は個人の能力だけでなく、商品力、価格競争力、ブランド力、営業体制などにも大きく左右されます。改善の余地がない環境で無理を続ける必要はありません。
営業という仕事そのものが苦痛
「飛び込み営業が嫌なのか」「営業そのものが嫌なのか」は分けて考える必要があります。
例えば、人と話すことが苦痛、提案することが苦痛、交渉することが苦痛、断られることが耐えられないといった感覚が長期間続いている場合は、営業職との相性を考えてもよいかもしれません。
営業経験があるからといって、一生営業を続けなければならないわけではありません。向いていない仕事を何十年も続ける方が、長期的には大きなリスクになることもあります。
将来の自分が想像できない
意外と見落とされがちなポイントです。今の上司や先輩を見て、「10年後は自分もこうなりたい」と思えるでしょうか。もし答えがNOなら、一度立ち止まって考えてみる価値があります。
もちろん、すぐに転職する必要はありません。しかし将来像が描けない状態で働き続けることは想像以上に苦しいものです。キャリアは目の前の仕事だけで決まるものではありません。将来どうなりたいかという視点も大切です。
飛び込み営業の経験は無駄にならない

飛び込み営業で苦しんでいる人ほど、「こんな経験に意味があるのだろうか」と考えてしまいます。しかし私は、飛び込み営業の経験は決して無駄にならないと思っています。
なぜなら、飛び込み営業で身につく力は多くの仕事に応用できるからです。
コミュニケーション力が身につく
飛び込み営業では初対面の相手と話す機会が非常に多くあります。相手の反応を見ながら、何を話すか、どう伝えるか、どのタイミングで聞くかを考える必要があります。
こうした経験は営業以外の仕事でも役立ちます。実際、コミュニケーション能力は多くの企業が重視するスキルの一つです。
ヒアリング力と課題発見力が鍛えられる
私が新規開拓で成果を出せるようになったのは、商品説明が上手くなったからではありません。相手の悩みを聞くようになったからです。
納期に不満がある、対応に不満がある、価格に課題がある。こうした情報を引き出せるようになったことで提案の精度が上がりました。
この力は、カスタマーサクセス、採用担当、人材紹介、企画職などでも活かせます。
関係構築力が身につく
飛び込み営業では、一度断られた相手とも関係を築いていかなければなりません。そのため、信頼を得る力、継続して接点を持つ力、相手目線で考える力が自然と鍛えられます。
私自身、新規開拓で成果につながったのも、商品力だけではなく関係構築ができたからでした。これは営業だけでなく、社会人として非常に価値のある能力だと思います。
転職市場でも評価される
営業経験しかない人ほど、「自分にはアピールできるスキルがない」と思いがちです。しかし企業側の見方は違います。特に飛び込み営業や新規開拓営業の経験者は、次のような力をアピールできます。
営業経験は営業以外では通用しないと思われがちですが、実際には多くの業界で活かせる経験です。
飛び込み営業に関するよくある質問(FAQ)

飛び込み営業がつらいのは普通ですか?
普通です。飛び込み営業は営業職の中でも特に断られる機会が多い仕事です。成果が出るまで時間もかかるため、多くの人が不安やストレスを感じます。つらいと感じること自体は決して珍しいことではありません。
飛び込み営業は慣れますか?
ある程度は慣れます。特に断られることへの耐性は徐々についてきます。ただし、完全に気にならなくなるわけではありません。大切なのは、断られることを必要以上に自分自身と結びつけないことです。
電話営業と飛び込み営業はどちらがつらいですか?
人によります。私自身は電話営業の方が苦手でした。なぜなら担当者の顔も見えず、声すら聞けずにつながらないことが多く、改善ポイントが見えにくかったからです。
一方で飛び込み営業は直接相手の反応が見えるため、人によってはやりやすいと感じることもあります。
飛び込み営業に向いていない人はいますか?
います。ただし、話し下手だから向いていないというわけではありません。むしろ成果を出している人は聞き上手な人が多いです。相手への興味を持てない人や、断られることを極端に引きずる人は苦しみやすい傾向があります。
飛び込み営業の経験は転職で評価されますか?
評価されます。特に新規開拓営業の経験は、行動力や継続力、関係構築力などのアピール材料になります。飛び込み営業で培った能力は、営業以外の職種にも応用できます。
まとめ|飛び込み営業がつらいのは甘えではない

飛び込み営業がつらいと感じることは甘えではありません。飛び込み営業は営業職の中でも特に精神的な負荷が大きく、断られることが前提の仕事です。そのため、「もう辞めたい」「自分には向いていないのではないか」と思うこと自体は決して珍しいことではありません。
私自身も福祉業界で新規開拓営業を担当した際、電話営業で担当者につながらず、成果への道筋が見えない時期がありました。しかし、その後考え方を変えました。契約を取ることだけを目的にするのではなく、相手の相談相手になることを意識したのです。
競合が入っている顧客に対しても無理に売り込むのではなく、関係を築きながら課題を理解することに努めました。その結果、顧客から相談を受けるようになり、最終的には新規案件の獲得につながりました。
今振り返ると、当時は本当に苦しい時期もありました。ただ同時に、相手との関係を築きながら課題を見つけ、少しずつ攻略していく感覚には面白さもありました。まるでゲームを攻略していくような感覚だったと思います。
もちろん、体調に異変が出ている場合や、環境改善が見込めない場合は無理に続ける必要はありません。大切なのは、自分を責めることではなく、何がつらさの原因なのかを整理することです。
飛び込み営業が嫌なのか。営業そのものが嫌なのか。今の会社や環境が合っていないのか。その違いを理解するだけでも、次に取るべき行動は見えてきます。
そして忘れないでほしいのは、飛び込み営業で培った経験は決して無駄にならないということです。たとえ今の環境を離れることになったとしても、その経験は次のキャリアで活かせます。
だからこそ、一人で抱え込まず、自分の選択肢を広げながら考えてみてください。続けるにしても、辞めるにしても、納得して選んだ道であれば、その経験はあなたの力になります。
もし「営業から離れたい」「営業経験を活かして別の道に進みたい」と感じているなら、一人で抱え込まず転職エージェントに相談するのも有効な選択肢です。営業職に特化した「hape Agent」などを活用すれば、飛び込み営業で培った行動力・関係構築力・課題解決力を評価してくれる求人を探す選択肢も広がります。まずは情報収集だけでも、今の選択肢を客観的に見直すきっかけになります。
