「営業職で転職するなら、どの転職エージェントを使えばいいんだろう」
転職を考え始めたとき、多くの人が最初に悩むのが「どの転職エージェントを選べばいいのか」ということではないでしょうか。

「求人数が多いところを選べばいい?」
「営業職に強い転職エージェントってある?」
「結局、どこに登録しても同じなのでは?」

私自身も、転職活動を始めた頃は同じように考えていました。実際、私はこれまでリクルートエージェント、ビズリーチ、doda、ワークポートなど複数の転職サービスを利用しています。

最初にリクルートエージェントを利用したのは、小売業界から福祉業界へ転職するときでした。当時は初めての本格的な転職活動だったこともあり、「これまでの経験をどうアピールすればいいのか」が大きな悩みでした。しかし、担当のキャリアアドバイザーとの面談を通して、これまでの業務やキャリアを棚卸しし、自分では当たり前だと思っていた接客経験や提案経験、顧客対応などを、転職市場で評価される強みとして整理してもらえました。紹介される求人の質にも満足していました。

また、リクナビNEXTにも登録してスカウトを受けながら転職活動を進め、最終的にはリクナビNEXT経由のスカウトをきっかけに福祉業界へ入社しています。その会社では約3年間働き、営業主任として営業活動だけでなく、チームのマネジメントや後輩育成にも携わりました。

その後、PMO・事業コンサルタントとしてキャリアを広げていくタイミングではビズリーチも利用しています。ビズリーチでは、自分から求人を探すだけでは出会えなかった求人について企業やヘッドハンターからスカウトが届き、特にスカウト経由で知る求人の質に強みを感じました。

dodaやワークポートも実際に利用しました。dodaについては、私の場合、リクルートエージェントほど特筆して印象に残ったサポートはありませんでした。ただし、リクルートエージェントとは異なる求人が見つかることがあり、求人の選択肢を広げる意味では利用価値を感じています。一方、ワークポートは求人紹介などの動きが積極的でしたが、私には電話やメールなどの連絡頻度がかなり多く感じられ、その点は少しマイナスでした。

このように、実際に複数のサービスを使ってみると、それぞれ特徴がかなり違います。この記事では、私自身の転職経験に加え、営業主任として現場や人材育成に携わった経験、事業コンサルタントとして複数企業を見てきた経験をもとに、営業職におすすめの転職エージェントを比較します。単純に知名度や求人数だけで順位を付けるのではなく、「営業職の転職で本当に役立つか」という視点から解説していきます。

この記事の結論

結論|特化型と総合型を併用。hape Agent(特化)

特に、

  • 「自分の営業経験にどれくらい価値があるのか分からない」
  • 「職務経歴書に何を書けばいいのか分からない」
  • 「営業を続けるか、別職種へ転職するか迷っている」

という人とは相性が良いでしょう。

一方、すでに営業として実績があり、年収アップやスカウトも視野に入れるなら、ビズリーチは転職サイトとして別に確認するとよいでしょう。企業やヘッドハンターからスカウトを受けられるため、自分で求人を検索するだけでは見つけられなかった選択肢と出会える可能性があります。

さらに求人の取りこぼしを減らしたいのであれば、dodaを併用する方法もあります。私自身、リクルートエージェントとdodaの両方を使いましたが、それぞれで異なる求人を確認できました。

そのため営業職の転職では、一つのサービスだけに絞るより、営業特化型のhape Agentと、総合型のリクルートエージェント・dodaなど性質の違うサービスを組み合わせるという使い方がおすすめです。ビズリーチは転職サイトとして扱うため、本ランキングの対象外とし、サイト比較記事で紹介します。

本記事の評価基準

評価基準|7項目で総合評価。営業求人の質・数・キャリア相談の質

営業職向けの転職エージェントランキングは数多くあります。しかし、「求人数が多いから1位」「知名度が高いからおすすめ」という比較だけでは、本当に自分に合うサービスなのか判断できません。

営業と一口に言っても、仕事内容は大きく異なります。例えば、

  • 法人営業
  • 個人営業
  • 新規開拓営業
  • ルート営業
  • SaaS営業
  • IT営業
  • メーカー営業
  • 人材営業
  • 金融営業
  • 不動産営業

などがあります。さらに、同じ営業職でも「営業を続けたい人」と「営業経験を活かして別職種へ転職したい人」では、エージェントに求めるものも違います。

そこで本記事では、以下の項目を重視して総合的に評価しています。

特に重視しているのが、営業経験の棚卸しです。営業経験者の中には、「営業しかやってこなかった」「専門的なスキルがない」と考えている人が少なくありません。しかし実際には、営業を通して提案力、ヒアリング力、顧客折衝力、KPI管理、課題解決力、社内調整力など多くのスキルを身につけています。

問題は、それを自分自身で「転職市場で評価される強み」として言語化することが難しい点です。だからこそ本記事では、単に求人を紹介してくれるだけではなく、これまでの経験を整理して次のキャリアにつなげられるかも重要な評価基準としています。

営業におすすめの転職エージェント比較ランキング

営業エージェント比較ランキング。1位 リクルート

順位 サービス おすすめする人
1位 リクルートエージェント 初めて転職する人・営業経験を整理したい人
2位 hape Agent 営業職に絞って相談したい人
3位 doda 求人の選択肢を広げたい人
4位 マイナビAGENT 20代・若手の転職
5位 ワークポート 積極的に転職活動を進めたい人
6位 JAC Recruitment 管理職・ハイクラス層
7位 type転職エージェント 首都圏やIT・Web系を検討している人

なお、私はこのうちリクルートエージェント、ビズリーチ、doda、ワークポートを実際に利用しています。ビズリーチは転職サイトとして利用しました。利用していないサービスについては、各社の公開情報などをもとに評価しています。

1位 リクルートエージェント|営業職ならまず登録したい総合力の高い転職エージェント

1位|リクルートエージェント。強みの言語化に価値

営業職の転職で最初におすすめしたいのが、リクルートエージェントです。私自身、実際に利用した転職エージェントの中では最も満足度が高いサービスでした。もちろん求人の選択肢が豊富だったことも理由ですが、それ以上に良かったのがキャリア相談です。

私が利用したのは、小売業界から福祉業界への転職を考えていたときでした。当時は初めての本格的な転職活動で、「自分には何ができるのか」「これまでの経験をどう伝えればいいのか」が分かっていませんでした。

しかし、担当者との面談では、これまで経験してきた業務を一つひとつ整理しながら、「その経験からどのような強みを打ち出せるのか」まで一緒に考えてもらえました。自分では単なる日常業務だと思っていた経験でも、第三者から見れば評価できるスキルであることがあります。

また、今後どのようなキャリアを形成していくかという相談もでき、単に目の前の求人を紹介されるだけではなかった点が印象に残っています。紹介された求人についても、自分の希望やキャリアから大きく外れたものを大量に送られるというより、比較的質の良い案件を提案してもらえた印象があります。

営業経験者こそ「強みの言語化」に価値がある

この経験は、営業職の転職でも非常に重要だと思っています。営業として何年も働いていると、「商談をする」「顧客にヒアリングする」「売上目標を追う」「他部署と調整する」といった仕事が当たり前になります。

しかし、転職市場ではそれらを、

  • 課題発見力
  • ヒアリング力
  • 提案力
  • 顧客折衝力
  • KPI管理能力
  • 目標達成力
  • 社内調整力

などのスキルとして説明する必要があります。営業主任やマネジメント経験があれば、さらに後輩育成、チームマネジメント、営業プロセス改善、数字管理なども強みになります。

自分では当たり前になっている経験ほど、自分一人では価値に気付きにくいものです。そのため、営業経験を一度第三者と棚卸ししてみることには大きな意味があります。

私は最終的にリクナビNEXT経由で転職した

ここは誤解のないように書いておきたいのですが、私はリクルートエージェントから紹介された求人へ入社したわけではありません。リクルートエージェントと並行してリクナビNEXTも利用しており、最終的にはリクナビNEXTから届いたスカウトをきっかけに福祉業界へ転職しました。

しかし、それでもリクルートエージェントを利用した価値は大きかったと感じています。転職活動では「どのサービス経由で内定したか」だけが価値ではありません。キャリアを整理する。自分の強みを知る。求人を比較する。外の会社を知る。こうしたプロセス自体が、その後の企業選びに影響します。

私自身も、リクルートエージェントでキャリアを整理しながら、リクナビNEXTでスカウトを確認するという形で転職活動を進めました。だからこそ、転職サービスは一つに絞る必要はないと考えています。

リクルートエージェントがおすすめな人

特におすすめなのは、

  • 初めて転職する人
  • 自分の強みが分からない人
  • 営業経験を棚卸ししたい人
  • 幅広い求人を比較したい人
  • 営業から別職種への転職も検討している人

です。「まず何から始めればいいか分からない」という人が、最初の一社として使いやすい総合型エージェントだと思います。

2位 hape Agent|営業職に特化した求人を相談したい人向け

2位|hape Agent(営業特化型)。営業職を続けたい人

私はhape Agentを実際には利用していません。以下は営業特化型という位置づけをもとにした紹介で、提携時には公式情報・対象求人・サポート内容を確認してから最終確定します。

営業職の転職に絞って相談したい人は、営業特化型のhape Agentを候補に入れるとよいでしょう。総合型エージェントは幅広い業界・職種を比較しやすい一方、営業特化型は営業経験や希望する営業スタイルを前提に相談先を選びやすい点が特徴です。

「営業を続けたいが、業界や商材を変えたい」「法人営業・個人営業、新規開拓・既存営業の希望がある」「営業経験を活かせる求人に絞って比較したい」という人は、総合型と合わせて確認するとよいでしょう。

hape Agentがおすすめな人

  • 営業職を続けたい人
  • 営業経験に合う求人を中心に比較したい人
  • 希望する営業スタイルを整理して相談したい人
  • 総合型と営業特化型を併用したい人

3位 doda|リクルートエージェントとは違う求人を探すために併用したい

3位|doda。求人の取りこぼし防止・リクルートと違う求人

dodaも実際に利用しました。私自身の感想を率直に言うと、キャリア相談などについては、リクルートエージェントほど強く印象に残ったことはありませんでした。だからといって、利用する価値がなかったわけではありません。

一番のメリットは、リクルートエージェントとは違う求人があったことです。転職エージェントは、それぞれ扱っている求人が完全に同じではありません。一社だけを利用していると、そのサービスが扱っていない求人は候補に入りません。私自身もdodaを利用したことで、リクルートエージェントだけでは見つからなかった求人を見ることができました。この点だけでも、併用する価値はあると感じています。

「第一候補」より求人の取りこぼしを防ぐ目的で使いやすい

私の経験だけで順位を付けるのであれば、キャリア相談ではリクルートエージェントの方が満足度は高かったです。そのため、dodaは「絶対にここだけ使えばいい」というより、求人の取りこぼしを減らすための二社目としておすすめします。

例えば、リクルートエージェントでキャリア相談をする。dodaでも求人を見る。ビズリーチではスカウトを確認する。このように役割を分ければ、サービスごとの長所を活かせます。

dodaがおすすめな人

  • 求人をできるだけ多く比較したい人
  • リクルートエージェントと併用したい人
  • 一社だけで転職先を決めたくない人
  • 自分でも求人を探しながら活動したい人

には向いています。

4位 マイナビAGENT|20代・若手営業の転職候補

4位|マイナビAGENT(20代・若手向け)

私はマイナビAGENTを実際には利用していません。そのため、ここでは私自身の利用経験ではなく、サービスの公開情報などをもとに紹介します。

マイナビAGENTは、20代を中心とした若手層が転職先を探す際の候補となる総合型転職エージェントです。特に、「営業経験がまだ1〜3年程度しかない」「第二新卒で転職したい」「初めて転職活動をする」という人は候補に入れてもよいでしょう。

営業経験が浅い段階では、実績だけでなく今後の成長可能性を含めて求人を探す必要があります。一方、すでに十分な営業実績やマネジメント経験があり、年収アップを最優先するのであれば、ビズリーチやJAC Recruitmentなども比較した方がよいでしょう。

5位 ワークポート|積極的に進めたい人には合うが連絡頻度は好みが分かれる

5位|ワークポート(連絡頻度に注意)

ワークポートも実際に利用しました。私が利用したときの印象は、かなり積極的に転職活動を進めてくれるサービスというものでした。求人紹介やその後の連絡も早く、転職への意欲が高く、「できるだけ早く次の会社を決めたい」という人にとってはメリットになると思います。

一方で、私自身は電話やメールなどの営業的な連絡がかなり多いと感じました。もちろんこれは、私が利用した当時の担当者や状況による可能性もあります。すべての利用者に同じ頻度で連絡が来るとは限りません。ただ、在職中で自分のペースを保ちながら転職活動を進めたかった私にとっては、少し負担に感じたのも事実です。

そのため、ワークポートについては、「積極的に求人を提案してほしい」「自分一人だと転職活動が進まないので引っ張ってほしい」という人には合いやすいでしょう。反対に、「じっくり求人を比較したい」「必要なときだけ連絡がほしい」という人は、担当者に希望する連絡頻度を伝えておいた方がよいと思います。

6位 JAC Recruitment|管理職・ハイクラス営業への転職候補

6位|JAC Recruitment。マネジメント経験・組織を率いた経験

私はJAC Recruitmentを実際には利用していません。

JAC Recruitmentは、管理職や専門職、ハイクラス層の転職を検討している人に向いている転職エージェントです。営業経験者の中でも、

  • マネジメント経験がある
  • 営業組織を率いた経験がある
  • 専門性の高い法人営業を経験している
  • これまでの経験を活かして年収アップしたい

といった人は候補に入れてよいでしょう。逆に、営業経験が浅い20代前半の人や未経験転職を考えている人の場合は、まずリクルートエージェントやdodaなど幅広い求人を扱うサービスから利用した方が選択肢を確保しやすいでしょう。

7位 type転職エージェント|首都圏やIT・Web業界を検討している人の選択肢

7位|type転職エージェント

私はtype転職エージェントを実際には利用していません。

type転職エージェントは、首都圏を中心に転職先を探している人や、IT・Web業界などへの転職を検討している人が候補にできるサービスです。営業職でもIT業界やWeb業界へキャリアを広げたい場合には、総合型エージェントとあわせて比較するとよいでしょう。

一方、全国から幅広く求人を探したい場合には、リクルートエージェントやdodaなども併用し、求人の選択肢を確保することをおすすめします。

営業職が転職エージェントを利用する5つのメリット

転職エージェント利用の5メリット。強みを整理できる・出会えない求人と遭遇

ここまでおすすめの転職エージェントを紹介してきました。しかし、「営業職なら自分で求人を探せばいいのでは?」と思っている人もいるでしょう。もちろん、転職サイトだけで転職することもできます。実際、私自身も最終的にはリクナビNEXT経由のスカウトをきっかけに転職しました。それでも、転職エージェントを利用する価値は大きいと感じています。

① 自分では気付かない営業経験の強みを整理できる

最も大きなメリットだと思うのが、キャリアの棚卸しです。営業経験者の中には、「営業しかやっていない」と自分を過小評価している人が少なくありません。しかし、営業は非常に多くのスキルを使う仕事です。

顧客の話を聞く。課題を整理する。提案する。社内を調整する。数字を管理する。目標から逆算して行動する。これらはすべて、営業以外でも活かせる経験です。ただ、自分にとって当たり前になっているため、その価値に気付けないことがあります。

私自身、リクルートエージェントを利用した際にも、第三者と一緒にこれまでの経験を棚卸ししたことで、自分の強みを整理できました。営業経験者ほど、一度客観的な視点を入れてみる価値があります。

② 自分だけでは見つけられない求人に出会える

転職サービスごとに扱っている求人は異なります。私自身も、リクルートエージェントとdodaで異なる求人を確認しました。また、ビズリーチでは自分で検索しているだけでは見つけられなかった求人についてスカウトが届くこともありました。

求人を探す方法を一つに限定すると、その方法では見つからない企業が最初から候補から外れてしまいます。だからこそ、エージェントやスカウトサービスを組み合わせる意味があります。

③ 職務経歴書や面接のサポートを受けられる

営業が得意だからといって、転職活動も得意とは限りません。特に難しいのが職務経歴書です。例えば、「法人営業を3年間担当しました」だけでは、その人がどの程度活躍していたのか分かりません。

営業職の場合は、目標達成率、売上、担当顧客数、新規開拓件数、営業手法、商材、顧客属性、マネジメント経験などを整理し、企業が判断できる形で伝える必要があります。転職エージェントを利用すれば、こうした書類の作り方や面接での伝え方についても相談できます。

④ 企業との調整を任せられる

営業職として働きながら転職活動をすると、時間の確保が大きな問題になります。日中は商談。夕方は社内会議。月末は数字の追い込み。その状態で複数企業と面接日程を調整するのは簡単ではありません。

転職エージェントを利用すれば、企業との日程調整などを間に入って進めてもらえるため、本業と転職活動を両立しやすくなります。

⑤ 年収や条件について相談できる

営業職は企業によって給与体系が大きく異なります。基本給が高い会社もあれば、インセンティブ比率が高い会社もあります。求人票上の年収だけではなく、「どのような評価制度なのか」「成果によって給与がどの程度変わるのか」まで確認することが重要です。

自分から企業へ聞きにくい条件面についても、転職エージェントを通して確認や交渉ができる場合があります。

営業職向け転職エージェントの選び方

転職エージェントの選び方。業界別の選び方・求人の中身を見る

転職エージェントは、有名なサービスに登録すれば必ず成功するわけではありません。重要なのは、自分の転職目的に合っているかです。

業界別に見る営業職向け転職エージェントの選び方

営業職の転職では、総合型か営業特化型かだけでなく、希望する業界の求人や選考事情に対応できるかも確認しましょう。ここでは、業界別に相談先を選ぶときの見方を整理します。

SaaS・IT営業
SaaS・IT営業を目指す場合は、法人営業の経験をどのように評価してもらえるか、無形商材や継続利用を前提にした提案経験があるかを確認します。IT・Web領域の求人に強いサービスと、営業職に特化したサービスを組み合わせると、求人の比較軸を作りやすくなります。

メーカー・商社営業
メーカーや商社の営業では、扱う商材、顧客規模、既存・新規の比率、納期や社内調整の範囲によって働き方が変わります。業界経験を活かしたいのか、営業スキルを活かして異業界へ移りたいのかを整理してから、総合型と営業特化型の求人を見比べましょう。

人材・広告など無形商材の営業
人材・広告・SaaSなど無形商材の営業は、顧客課題の把握から提案、受注後のフォローまでを一貫して担う求人があります。売上だけでなく、商談数、受注率、継続率など、再現性のある実績を言語化できる相談先を選ぶことが重要です。

金融・不動産営業
金融・不動産営業は、資格の有無、顧客層、商品単価、固定給と成果報酬の割合などを確認しましょう。同じ営業職でも、求められる知識や評価制度が大きく異なるため、業界事情を理解している担当者に相談できるかが判断材料になります。

営業からカスタマーサクセス・営業企画へ
営業から別職種へ移りたい場合は、営業経験をそのまま伝えるのではなく、顧客課題の整理、関係者調整、KPI管理、業務改善など応募先で評価される能力に置き換えます。異職種まで視野に入れる場合は、幅広い求人を持つ総合型で選択肢を広げ、営業特化型で営業経験の棚卸しを補完する使い分けが有効です。営業経験を活かせる具体的な職種は、営業以外の仕事おすすめ13選の記事で詳しく紹介しています。

営業求人の「数」だけではなく「中身」を見る

まず確認してほしいのが、自分の希望する営業求人があるかです。営業職の求人が1万件あったとしても、自分が希望する業界の求人がほとんどなければ意味がありません。

例えば、「SaaS企業へ転職したい」「メーカー営業を続けたい」「営業からカスタマーサクセスへ行きたい」では、探すべき求人が違います。単純な総求人数だけではなく、自分が希望する業界・職種・年収帯の求人があるかを確認しましょう。

キャリア相談の質を見る

私が特に重視しているポイントです。良いキャリア相談は、「この求人がおすすめです」だけで終わりません。これまでの経験を整理し、「何が強みなのか」「どのような仕事なら経験を活かせるのか」「次のキャリアで何を目指すのか」まで一緒に考えてくれます。特に営業から異業種や別職種への転職を考えている場合には重要です。

担当者との相性を見る

同じ転職エージェントでも、担当者によって満足度が変わることがあります。これは実際に複数サービスを利用していても感じました。連絡頻度が高い担当者を「手厚い」と感じる人もいれば、「しつこい」と感じる人もいます。積極的に求人を紹介してほしい人もいれば、自分で考える時間がほしい人もいます。

そのため、「有名な転職エージェントだから絶対に合う」とは限りません。担当者との相性も含めて判断しましょう。

営業職の転職では2〜3サービスを併用するのがおすすめ

2〜3サービスの併用がおすすめ。リクルートエージェント・リクナビNEXT

私自身の経験からも、転職サービスは一社だけに絞らない方がよいと考えています。私は、

  • リクルートエージェント
  • リクナビNEXT
  • ビズリーチ
  • doda
  • ワークポート

などを利用しました。その結果、それぞれに違いがあることが分かりました。

リクルートエージェントでは、キャリアの棚卸しや強みの言語化に価値を感じました。dodaでは、リクルートエージェントとは異なる求人を見つけることができました。ビズリーチでは、スカウトを通して自分では見つけられない求人と出会えました。ワークポートは非常に積極的でしたが、私には連絡頻度が多く感じました。そして、実際に入社した会社との出会いはリクナビNEXTのスカウトでした。

つまり、「一番良い転職サービスを一社だけ選ぶ」という考え方自体が、必ずしも最適ではないということです。

ただし、登録しすぎるのもおすすめしません。5社、6社と同時に担当者とやり取りすると、面談や電話、求人確認だけでかなりの時間を使います。最初は2〜3サービス程度を使い、実際に利用してみて相性の良いサービスを中心にするのがおすすめです。

おすすめの組み合わせ

リクルートエージェントでキャリアを整理する。hape Agentで営業求人を確認する。dodaで求人の取りこぼしを減らす。それぞれ役割が異なるため、一社だけを利用するより選択肢を広げやすくなります。

よくある質問(FAQ)

よくある質問。サイトと併用すべき?・登録数の目安は?・営業経験のみでも可

Q. 営業職の転職では転職エージェントと転職サイトのどちらを使うべきですか?

両方を併用することをおすすめします。転職エージェントではキャリア相談や求人紹介、書類添削、面接対策などのサポートを受けられます。一方、転職サイトでは自分で求人を探したり、スカウトを受けたりできます。

私自身もリクルートエージェントでキャリアを整理しながらリクナビNEXTを利用し、最終的にはリクナビNEXT経由のスカウトをきっかけに福祉業界へ転職しました。どちらか一方に限定する必要はありません。

Q. 転職エージェントは何社くらい登録すればいいですか?

最初は2〜3社程度がおすすめです。一社だけでは求人や担当者を比較できません。反対に、あまり多く登録すると電話やメール、面談などの管理が大変になります。まず2〜3社を比較し、自分に合ったサービスへ徐々に絞っていくとよいでしょう。

Q. 営業経験しかなくても転職できますか?

十分可能です。営業経験を通して身につく提案力、ヒアリング力、顧客折衝力、課題解決力、数字管理などは、営業以外の仕事でも活かせます。重要なのは、「営業しかしていない」ではなく、「営業を通して何ができるようになったのか」という形で経験を整理することです。

Q. 営業から別職種へ転職するときもエージェントを利用した方がいいですか?

利用する価値はあります。営業経験はカスタマーサクセス、人材、採用、営業企画などさまざまな仕事へ応用できます。ただし、本人が「営業経験」としてしか認識していない能力を、応募先の職種で評価される形に言い換える必要があります。そのため、異職種へのキャリアチェンジほど、経験の棚卸しを第三者と行う意味は大きいでしょう。

Q. hape Agentはどんな営業職におすすめですか?

営業職を続けたい人や、営業経験・希望する営業スタイルに合う求人を絞って相談したい人と相性がよいでしょう。特に、法人・個人、新規・既存など希望する営業スタイルを整理し、総合型と営業特化型の両方で求人を比較したい人に向いています。

私はhape Agentを利用していないため、公開前に公式情報・対象求人・サポート内容を確認したうえで最終調整してください。

Q. dodaとリクルートエージェントは両方登録する意味がありますか?

あります。私自身も両方利用しましたが、紹介される求人には違いがありました。キャリア相談については私の場合リクルートエージェントの方が印象に残っていますが、求人の選択肢を広げる目的ではdodaも利用価値がありました。一社ですべての求人をカバーできるわけではないため、併用する意味はあります。

Q. ワークポートは連絡が多いですか?

私が利用したときは、電話やメールなどの連絡頻度がかなり高いと感じました。ただし、これは担当者や利用時期によって異なる可能性があります。積極的に転職活動を進めたい人にとっては、むしろメリットになるでしょう。自分のペースで進めたい場合は、最初に希望する連絡方法や頻度を担当者へ伝えておくことをおすすめします。

Q. 転職エージェントを使ったら必ず転職しないといけませんか?

転職する必要はありません。むしろ、自分の市場価値を知る、他社の求人を見る、今の年収が妥当か確認する、今後のキャリアを相談するといった目的で利用することもできます。転職活動をした結果、「今の会社に残る」という結論になっても問題ありません。

まとめ

まとめ|自分に合う組み合わせを選ぶ。hape Agentで営業特化

営業職として働いていると、「もっと自分に合う会社があるのではないか」「このまま営業を続けていいのだろうか」「今より年収を上げられないだろうか」と考えることがあります。私自身も転職活動を経験する中で感じたのは、転職活動は必ずしも「今の会社を辞めるため」にするものではないということです。

転職活動をすると、自分の経験を振り返ります。他社の求人を見ます。自分の年収や経験が市場でどのように評価されるのかを知ります。それだけでも、自分のキャリアを考える大きなきっかけになります。

私が小売業界から福祉業界へ転職した際には、リクルートエージェントを利用してキャリアの棚卸しや強みの整理を行いました。同時にリクナビNEXTも利用し、最終的にはリクナビNEXTから届いたスカウトをきっかけに入社しています。その後、PMO・事業コンサルタントとしてキャリアを広げる際には転職サイトのビズリーチを利用し、自分では見つけられなかった求人やスカウトを通して新しい選択肢を知ることができました。dodaではリクルートエージェントとは違う求人を見ることができました。ワークポートは積極的なサポートを受けられる一方、私には連絡頻度が少し多く感じました。

この経験から感じているのは、転職サービスにはそれぞれ役割があり、一社ですべてを完結させる必要はないということです。

営業経験者の場合、自分では当たり前だと思っている経験が、転職市場では大きな強みになることがあります。顧客の話を聞く力。課題を見つける力。相手に提案する力。数字から逆算して行動する力。関係者を調整する力。これらは営業だけで使える能力ではありません。営業を続ける場合でも、別の仕事へ転職する場合でも活かせます。

だからこそ、「営業しかやってこなかった」と考えるのではなく、まずは自分が何を経験し、何ができるようになったのかを整理してみてください。

どの転職エージェントを使えばいいか迷っているのであれば、まずはリクルートエージェントでキャリアを整理し、キャリアアップを狙うならhape Agent、求人の選択肢を増やしたいならdodaを併用する方法がおすすめです。

転職サービスへ登録したからといって、必ず転職する必要はありません。まずは外の求人を見て、自分にはどのような選択肢があるのかを知る。そのうえで、「今の会社に残る」「別の会社で営業を続ける」「営業経験を活かして別職種へ行く」という選択肢を比較すればいいのです。

私自身、営業主任や事業コンサルタントとしてさまざまな人や企業を見てきましたが、同じ人でも環境が変われば成果や働きやすさは大きく変わります。今の会社だけを基準に、自分の可能性を決める必要はありません。まずは自分の市場価値と選択肢を知るところから、転職活動を始めてみてください。